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経験に裏打ちされた老練な技と精神力

深夜の3時過ぎ、私はそっとテレビの電源を落としました。 それ以上見ていることが出来なかったからです! 眠かったから?  いや違います。その物語の結末が分かってしまったからです。 

見ていたのはテレビ朝日で中継していた全英オープンゴルフ。世界最高峰の4大大会の一つで最も歴史のある大会です。 今年も日本から何人かのプロゴルファーが参加し、今話題の石川遼君が出場していたので普段海外ゴルフの中継なんか見たことない方も眠い目をこすって観戦していたんではないでしょうか!(但し遼君もタイガーウッズも予選落ちしてしまいましたが)・・・
そんな中で今大会を盛り上げてくれたのが御年59才のトムワトソン!!!  少々プロゴルフの事をご存じの方でしたら、彼が実力と名声を兼ね備えている素晴らしい選手だということを知っているでしょう。そして彼のピークが25,6年前に終わっていて現在はシニアツアー(年齢が50才以上に限定)に専念している往年のグットプレイヤーだということも知っているはずです・・・・ それがなぜいま全英オープンゴルフのファイナルゲーム最終スタートにトーナメントリーダーとしてアナウンスされ、そしてTEE,OFFしていくのか???

ゴルフはよく経験のスポーツだといわれます。 しかしメジャー4大大会で優勝するのは30才台前後のパワーの有る選手たちです。46才でマスターズに勝ったジャックニクラウスは異例と言ってもいいでしょう。  そんな中、歴代優勝者のカテゴリーで出場してきた59才のワトソンが最終日を単独トーナメントリーダーで迎えるなんて誰が想像したでしょうか!!!   

しかし冷静に見てみるとワトソンが最終日にトーナメントリーダーとなれる理由を見つけだすことができます。  まず一つ目は全英オープンはイギリスによくあるタイプのゴルフ場で開催されます(日本のゴルフ場とは全然違います)。海沿いに作られたリンクスと呼ばれるコースで風が強くラフが異常に深い、木々が見当たらないだだっ広い地形、また一日の中に四季があると言われるくらいの気象変化が激しいところなのです。 ここで勝つにはパワーだけではないゴルフの技術と、けして切れることのない精神力が必要です。 その点でワトソンら年代のプロゴルファーに技術と精神力が具備されてるのは周知の事実です。
そして二つ目はワトソンが歴代優勝者で(メジャー8勝のうちナント全英だけで5勝)このリンクスが得意だったという点です。  

昨夜は10時20分ワトソンTEE,OFFに合わせ食事も風呂も全て終わらせテレビの前に陣取りました。  1番2番3番・・・・ ハラハラしながら歴史的な快挙を見届けようと食い入るように画面と睨めっこをしていました。
果たして最終18番ホールのナイスショットのセカンドがグリーン奥へこぼれ、返しのアプローチが寄せきれずに3mのパーパットを残します。 『入れば優勝のパット』・・・・無情にもボールはカップに入ることはなく先に上がっていたシンクとのプレーオフへ。

プレーオフは4ホールのストロークプレー、4ホール回ってスコアーの良いほうが優勝です。  プレーオフの前、画面に映るワトソンの顔には4日間ベストを尽くした満足感と年齢からきているのだろうか色濃い疲労感も見て取れました。 1ホール目で1ストローク落としたワトソンは2ホール目のティーショットを左の深いラフに打ち込んでしまいます。 相手のシンクはナイスショット。 深いラフからの第二打目もまた深いラフへ・・・・・・万事休す!  私はそこでテレビの電源を落としました。 見ていることが出来なかったのです。   勝者がいれば敗者もいます。勝ったシンクも米ツアーではグットプレーヤーとして知られるプロゴルファーでうれしい初メジャーです。 ギャラリー皆がワトソンを贔屓するなか、よく頑張りました。

ワトソンは多くの中高年ゴルファーに希望と感動を与えてくれました! いやゴルフをしらない中高年もそうでしょう。 経験に裏打ちされた技術と精神力は大きな財産だと。


見なかった残り2ホールのVTRはいつかゆっくり見てみたいと思います。
スコッチウィスキーを飲みながら・・・・


投稿時間 : 2009年07月20日 16:19

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